天台宗 長福寺|茨城県水戸市

仏涅槃図

仏涅槃図 | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市
仏涅槃図 | 天台宗 長福寺|茨城県水戸市

仏涅槃図

仏涅槃図
員数 1幅
分類 絵画(掛幅)
本紙法量 縦131.2×横60.0センチ
品質形状 紙本着色
伝来 大正5年(1916)以前より長福寺に伝来
制作年代 江戸時代後期
調査者 藤元裕二・藤元晶子

釈迦の死の情景を示した涅槃図は、古代より描かれ続けてきた、主要な仏教画題の一つである。本図は、鎌倉時代における中国絵画受容を通して成立した、所謂「第二形式」の体裁を採る。即ち、縦長の画面構成が採用され、高い位置から眺め、多くの群衆と動物が悲しみに集う構成である。本図において特筆すべきところは、釈迦如来を含めた人物描写が、他作に見られないほどの素朴さを伴うことである。その雰囲気は、涅槃図にあって求められる悲しみの激情というよりは、一種の穏やかさも感じられるほどであり、画一的になりがちな人物の面相も、様々に異なった様子を示しており、愛すべき作と言えよう。本来8本描かれる沙羅双樹であるが、7本が明確に表され、さらに2本の幹が示される点も珍しい。但し、正面を向く虎など、伝統的な図様も流れ込んでいることは見逃せず、江戸時代仏画の裾野の広さを証する一本である。


交通・アクセス

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  • 常磐線 水戸駅にて臨海大洗鹿島線乗換
  • 常澄駅(水戸駅より2駅10分)下車 徒歩25分(2km)

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  • 常磐自動車道・水戸JCより東水戸道路に入り、水戸大洗IC出口より約3分
  • カーナビを利用すると山門階段下の正面駐車場に案内されますが、階段が急ですので、大串貝塚ふれあい公園前の門を奥に進み、客殿前駐車場をご利用ください。
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